幸せ育児の基本姿勢として、もう一つ、大切にしている基本姿勢があります。
それは、子どもの意思を尊重する。子どもの意見を尊重する。ことです。
子どもだから自分で決められないでしょと決めつけず、何歳であっても自分のことは自分で決めるというスタンスを取っています。このことが、子どもの自尊心を高め、自分で決めるという子どもの将来に絶対的に必要なスキルの練習になっていると感じています。
自分のことは子ども自身が自分で決める
誕生日プレゼントに欲しいもの、遊びに行きたい場所、何をして遊びたいか、いつ遊ぶか、いつ勉強するか、等々、子ども達は自分で決められないから、親が考えて決めてあげるしかないなと思っていました。
確かに、子どもが小さいうちは、自分の中に選択肢が少ないので、自分で考えて決めるのは難しいかもしれません。しかし、子どもが小さいという理由で子どものことを親が勝手に決めてしまうのは良くないことでした。
何故なら、せっかくの子どもの「自分で決める」機会を奪ってしまうからです。更に、親が良かれと思って決めたことが、本当に子ども本人にとって良いことがどうかは分からないからです。
しかし、子どもが小さいうちは、子どもだけでは考えられない、決められない、というのは事実です。
そんな時こそ、子どものサポーターである親の出番です。選択肢を提示してあげます。その選択肢の中から子どもが自分で決めるという決め方です。
限られた選択肢の中からとはいえ、子どもが自分で決めたことには変わりありません。
これであれば、親御さんもある程度自分の意見を入れることが出来ますし、子どもも立派に自分で決めたことになります。
子どもが小さいうちや、子どもの中に選択肢がない場合、また、親御さんがある程度意見を入れたい場合などは、この「親御さんが選択肢を示してあげる」というやり方が得策です。
決めた責任は自分にあるということを学べる
子どもが自分で決めたことを後悔して、後で後悔する場合もあります。
そんな時は、今後に活かすための考え方を諭すチャンス到来です。以下の様な声がけで、決めることの重要性を認識させてあげます。
「自分で決めたことだよね。」
「自分で決めたことは自分で責任を持つ必要があるんだよ。」
「だからこそ、決めるときに、しっかりと考えて決める必要があるよね。」
「自分で決める」ということは自分で決めて、例え失敗や後悔したとしても、その責任は自分で被ることを身をもって経験することが出来ます。
この様な経験から、どんな小さな決定でも、後悔しないようにきちんと考えて決める必要があることが痛感出来ます。
選択と決定という重要なプロセスを練習できる
子どもが自分のことを自分で決められるように、日々の暮らしの中で親が促す、問いかけることで、「選択と決定」という動作を、練習することが出来ます。
日々の小さな選択、例えば、「朝ごはんや夕ご飯に何を食べたいか」、「今日はどの服を着るのか」「週末はどこに遊びに行きたいか」「誕生日プレゼントには何が欲しいか」等、日々の生活の中には選択と決定を練習する機会が多く含まれています。
日々の暮らしの中でのこの「選択と決定」の練習の繰り返しにより、自分で考えて、自分で決めるという能力を育むことが出来ます。
この、自分で選択肢を考えて(もしくは親御さんから提示されて)、その中から一つに決めるという練習は、将来のもっと重要な意思決定をする際に必ず役に立ちます。
子どもの頃にたくさん失敗することによって、決断の重要性を身にしみて経験します。
子どもの時の失敗なので、失敗しても大きな代償を払う必要はありません。しかし、大人になってからの失敗の代償は大きいものになります。その大きい代償を出来るだけ払わないで済むように、子どもの頃からの「自分で決める」という練習が必要になります。
日々の暮らしの中で、子どもの自立の練習をさせてあげましょう。
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